浦野正雄と平松よしぞう二人斎藤商店へ

 正雄には、人生のなかで、大きな借りがある。節子との結婚式の司会であり、節子と正雄がフウフウとして準備をした。私は、傍観者であり、もっとひどいのは、節子の友人と肉体関係にあったことである。その友人の気持ちを考えず、節子を裏切り続けたことである。これほどの罪はないであろう。節子は、一生知らない。正雄も知らない。私は、木曽路へ旅のお金が欲しかった。友人の心も知らず、罪と言うより人間としての大罪である。慶応大学も「慶応の恥」と言うことも経済的裏付けのためだけに生きた。幸い節子は、友人との関係を一生知らずなくなった。この度書き上げた原稿用紙300枚、それは、お金と女、すさまじい恥ずべき人生である。池田祥子先生によって読めるように成っている。平松は、高等学校時代、柔道で全国大会へも結婚式にも連れていかなかった。その気持ちは、今では分かる。多分私を、恨んだことだろう。二人揃って、私を心配して来てくれた。私は、現在、また罪を犯そうとしているのか?これ以上の罪を犯すとあの世でも節子と眠ることは、不可能である。世の中は、騙せても神は騙せない。格差社会への挑戦と恰好のよいことを言うが、身勝手な罪深い自分自身である。斎藤商店とLINKへも迷惑をかけて一日が終わる。